夕方に海岸で1人の女性がライティングしている

ブログでもnoteでも、質の高い記事を書こうとすると、結構エネルギーが要りますよね。

私は以前、スピーチトレーニングを受けていた時期がありました。その中には、スピーチライティング(話の内容の構成や組み立て方)の指導も含まれていて、これが今、ブログやnoteで記事を書くのにとても役立っています。

この記事では、私が普段ライティングで気をつけていることや、学んできて実際に役立った点をお伝えします。テクニックというより、もっと根っこにある本質的な部分(倫理的な側面)についてお話しできればと思います。実際の手順やツールの使い方は、AIを使ったブログ記事の書き方|紙とペンからGemini、Claudeまでの手順にまとめました。

まず、記事の目的をはっきりさせる

最初にやるべきなのは、「この記事の目的は何か」を自分の中ではっきりさせることです。ただ伝えたいことを日記のように書き連ねるだけでは、読者は記事から十分な学びを受け取れません。

目的は、読者に何らかの建設的な影響を与えることです。たとえば、「面白かった」と満足してもらう、ストレス解消になる、「学びが多かった」と感じてもらう、「自分も頑張ろう」と熱意を持ってもらう、背中を押す、癒やされる、励まされたと感じてもらう、などです。自分の経験が役立ちそうな読者層に向けて、共感してもらえるように書きましょう。

読んだ内容が読者の心に響く(琴線に触れる)と、読者は読み終わったあとも、知らないうちにあれこれ考えさせられます。そうして初めて、「自分の場合はどう応用できるか」と、自分なりの教訓を引き出してもらえるのです。

心地よいことばかりでなく、大切なルールもはっきり伝える

読者にとって心地よい内容ばかりでなく、ルールや注意点をはっきり伝えるべき場面もあります。たとえばライティングの話なら、盗作は絶対NG、商標を勝手に使わない——こうしたことは誰もが守るべきルールです。

ただ、分かっていても、ついルールを踏み越えてしまうことがあります。だからこそ、「なぜそのルールを守ることが大切なのか」まで一緒に説明すると、読者に重要性を再認識してもらえます。

私自身、AIの正しい使い方、副業の注意点、ブログでやってはいけない行為、その界隈ならではの暗黙のルール——こうしたスキル以外の学びが多いサイトやYouTubeチャンネルに、本当に助けられてきました。厳しく思えることも率直に教えてもらえると、自分の間違いに気づけます。事前にトラブルを避けられたり、人前で失敗する前に気づけたりして、恥をかかずに済むのです。

同じように、自分の記事を通して読者が「この人の記事は自分のためになる、成長させてくれる」と感じてくれれば、その読者はファンになり、リピーターになってくれます。まさにライティング冥利に尽きます。

ルールは絶対、でもモラルはもっと大切

ルールは絶対ですが、モラルはもっと大切だと思っています。今の時代は特に詐欺や不正が横行しているので、信頼できる情報源には大きな価値があります。

私がライティングで一番気をつけているのは、嘘をつかないことです。話を盛りすぎないようにも注意しています。「嘘も方便」という言葉があるように、ちょっとした嘘は必要だと考える人もいます。でも私は以前の職場で、ちょこちょこ嘘をつく上司を見てきました。人は良いのですが、その人の言うことはどこか信用しきれず、敬意も持ちにくかったのです。

ライティングでは読者の顔が見えません。だからこそ、正確で正直な情報を伝えることが、もっと大切だと感じています。自分の言葉には責任があるからです。

「少しくらい嘘を混ぜてもいいか、どうせ読者も気づかないだろう」——そう考え始めると、どうなるでしょうか。初めは小さな嘘でも、だんだん妥協するようになり、しまいには「読者のためだ」と正当化するようにさえなってしまうかもしれません。嘘を書くことが平気になり、自分の記事に自信が持てなくなったり、ライティング自体にやりがいを感じなくなったり——完全に悪循環です。

では、嘘を書いても読者には分からないのでしょうか。分からないかもしれません。でも、誰かが書いた記事には、その人の性格や個性が色濃く出ます。誠実さや正直さも、文面に自然とにじみ出てくるものです。

少し話が逸れますが、AIに質の良いアウトプットをさせるには、質の良い情報だけを与えないといけないそうです。AIは取り込んだ情報をもとに、次に来る言葉を確率的に予測して出力するからです。ChatGPTやGemini、Meta AIも、それぞれ少しずつ個性が出ていますよね。人間の文章もこれと同じで、これまで得た知識や考え方、書く力がそのまま表れます。自分の書いた文章には、どうしても自分の人となりが出てしまうのです。私が普段どんな渡し方をしているかは、AIが劇的に使いやすくなる。私が毎回貼っている3つのプロンプトに書きました。

だから、嘘をついていれば、いずれ隠しきれなくなるかもしれません。逆に、自分の文章を読み返して「誇張する傾向が強くないか」「大げさな表現が多くないか」と自己点検することもできます。もちろん、控えめすぎる必要もありません。大事なのはバランスです。

今の時代は、言葉巧みであるよりも、誠実であるほうが、読者は「信頼できる」と感じてくれるはずです。時間はかかるかもしれませんが、そうやってファンになってくれた根強い読者がいてくれるほうが、ずっと嬉しいですよね。そして、正直に書くことには、もっとたくさんのメリットがあります。

失敗談や等身大の経験こそ、財産になる

たとえば失敗談や恥ずかしい経験は、自分の中ではマイナスのイメージしかないかもしれません。でも、それこそが財産です。自分の得意なことや、人生を通して得た気づきも同じです。というのも、そうした正直なエピソードにこそ、読者は価値を感じるからです。

理由は2つあります。ひとつは、自分も同じ失敗をしないため(あるいは同じように成功するため)。もうひとつは、その経験から得た対処法やコツを学びたいためです。

だから、話を脚色する必要はありません。読者が求めているのは「等身大の内容」です。自分自身の体験を正直に話せばいい。リアルで、再現性の高い内容であることが大切です。とはいえ、何もかも赤裸々に話す必要はありませんし、逆に「自分はすごいんだ」と思わせる必要もありません。自分の失敗も成功も、正直に、謙虚に書ければ十分です。

そして大切なのは、読者に魚をあげるのではなく、魚の取り方を教えてあげること。あなたの受け売りをそのまま渡すのではなく、読者自身がその情報を自分のものにして「成長できた」と感じてもらうことです。内容が本当に役立つものであれば、読者は他の人にもあなたの記事を紹介してくれるかもしれません。

最後に:誇張表現の罠

最後に、誇張表現の罠についても少し触れておきます。ブログやYouTubeでも、「初心者でもこうすれば必ず成功する」「この方法なら初心者でも間違いなく月5万円稼げる」といった内容をよく見かけますよね。過激とまではいかなくても、少し極端な見出しをつける人は多いと思います。

正直に言うと、私も最初はそういう話に引きつけられます。でも、だんだん分かってくると、「この人の記事は誇張しているな」と気づいて、読みたいと思わなくなる。中身がないことに気づくからです。いわば、宝石箱の外側は立派に装飾されているのに、肝心の中身の宝石が入っていない——そんなコンテンツです。

もちろん、それが全部嘘だとは言いません。でも今の時代、ほとんどの分野は飽和状態です。人目を惹くタイトルで数回は当たったとしても、何年もファンを惹きつけ続けられるでしょうか。

「オオカミ少年」の話は有名ですね。少年が「オオカミが来た、助けて」と叫ぶとみんな集まりますが、何度も繰り返すうちに、誰も信じなくなります。それよりも、時間をかけて信用を築いていくほうが、結果的には長く利益を得られるのだと思います。

派手なテクニックよりも、正直さと、読者への誠実さ。地味に見えるかもしれませんが、これが遠回りのようでいて、いちばん長く読まれる記事の土台になると、私は感じています。

ティエラ

40歳を目前に、未経験からプログラミングの学習を始めました。今はフルリモート・フルフレックスのコーダーとして働いています。遠回りした失敗も含めて、正直に記録しています。