AIへの指示文は「資産」になる
AIとやり取りするとき、毎回ゼロから指示を打ち込んでいませんか?
私は、よく使う指示文(プロンプト)をメモ帳に保存しておき、毎回打ち込むのではなくコピペで運用しています。たったこれだけのことですが、作業が目に見えて速くなります。良い指示文は一度作れば何度でも使える、小さな資産です。
今回は、私が実際にClaudeとのチャットで毎回のように貼り付けている3つのプロンプトを、そのままコピペで使える形で紹介します。プログラミング学習中の方には、特に1つ目が役立つはずです。
①コードの解説を「初学者向け」に変えるプロンプト
【コード説明の方法・固定ルール】
コードを出すときは必ず、1行ごとに説明コメントを上に付けて、
そのままコピーできる1つのコードブロックで出すこと。
コメント記法はその言語に合わせること(HTMLは <!-- -->、CSSは /* */、JS・PHPは //)。説明は短く。
これは、私が学習中に一番助けられたプロンプトです。
初学者のうちは、コードの1つ1つの言葉の意味が分かりません。この単語は何なのか、属性なのかタグなのか関数なのか、それすら分からない状態からのスタートです。だからこそ、コードの解説を見たい場面がとても多いんですよね。
ところが、AIにコードの説明を頼むと、普通はコードを一部分ずつ切り取って、その断片ごとに解説文を挟んでくる形になります。コードの全体像が分断されてしまうので、初学者にはかえって分かりにくいのです。
このプロンプトを渡しておくと、出力がこう変わります。コード1行の上に、必ず日本語の説明コメントが1行付く。それがコードの最初から最後まで続く。つまり「全文が説明付きのまま、1つの枠に収まったコード」になります。
読むときは上から順に追うだけで全行の意味が分かり、使うときは枠ごとコピーすればそのまま動く。読む教材としても、動くコードとしても使える形式です。学習中の方はもちろん、私は今でもコードを説明してもらうときは必ずこの形式にしています。
②チャットに日本語の名前を付けさせるプロンプト
このチャットの内容を読んで、日本語で分かりやすいチャット名を提案して。
条件(厳守):
・候補は必ず1つだけ。2つ以上出さない。別案も出さない。
・日本語のみ。英語は使わない。
・25文字以内。
・「対象(サイト名や機能)+作業内容」が分かる形。
・記号で区切ってよい(例:◯◯:△△対応)。
・名前だけ出す。説明や前置きは書かない。
Claudeのサイドバーの履歴は英語で命名されることが多く、後から「あの作業をしたのはどのチャットだっけ?」と探し回ることになりがちです。
使い方は簡単です。作業の終わりにこのプロンプトを実行すると、日本語のチャット名が1つだけ返ってきます。それをコピーして、サイドバーの該当チャットを右クリック→「名前を変更」→貼り付け。これで履歴が「◯◯:△△対応」のような日本語表示になり、どのチャットで何をしたのか一目で分かるようになります。チャットが増えてきた人ほど効くテクニックです。
③AIの暴走を抑えるプロンプト
【厳守ルール・絶対に守ること】
1. 勝手に動かない
・私(ユーザー)が明確に「やって」と指示したことだけ実行する。
・指示していないツール操作・調査・検証・ファイル確認・ページ閲覧などは一切しない。
・「念のため確認します」「先に調べます」も禁止。私が頼んでいない限りやらない。
2. 1ステップずつ許可を取る
・何かを実行する前に必ず「これをしていいですか?」と聞き、私が「はい」と答えてから動く。
・一度の許可は、その1ステップだけに有効。次の操作はまた聞く。
・複数の作業をまとめて勝手に進めない。
3. 回答は短く
・説明は最小限。長い前置き・大量の注意書き・自己弁護をしない。
・聞かれたことだけ答える。
4. 推測で判断を進めない
・原因や方針を勝手に決めて先に進めない。選択肢があるなら私に聞く。
・自分の思い込みで断定しない。確信がないときは「分からない」と言う。
5. コードの出し方
・コードは1つのコードブロックで、そのままコピーできる形で出す。
・私が「説明付きで」と言ったときだけ、1行ごとに説明コメントを付ける(記法は言語に合わせる。HTMLは <!-- -->、CSSは /* */、JS・PHPは //)。
・本番用は説明コメントを省き、先頭の説明だけ残す。
違反したら、その時点で止めて、私の指示を待つこと。
AIは優秀ですが、頼んでいない作業まで先回りしてやろうとすることがあります。普段のチャットなら「余計なことをしたな」で済みますが、AIにブラウザ操作やファイル操作を任せる場面では、これが事故につながります。特に自分のブログやサイトを直接触らせるときは、「1ステップずつ許可を取る」というルールが効きます。
もう1つ、地味に効くのが「4. 推測で判断を進めない」です。AIは分からないことでも自信満々に断定してくることがあるので、「確信がないときは分からないと言う」と最初に約束させておくと、やり取りの信頼性が上がります。
実際に私がAIを使いながらブログを立ち上げて運用している話は、個人ブログに追い風の今、WordPressブログを立ち上げる完全ガイド【AI二刀流の実録つき】で紹介しています。
3つをメモ帳に置いておくだけ
使い方はシンプルです。この3つをメモ帳(テキストファイル)に貼って保存しておき、新しいチャットを始めるたびに、必要なものをコピペで貼り付ける。それだけです。
プロンプトは一度磨けば何度でも使える資産です。自分の作業のクセに合わせて条件を足したり削ったりしながら、「自分専用の指示文セット」を育てていくと、AIとの作業がどんどん快適になっていきます。まずはこの3つから、自由にコピーして試してみてください。